マティスが好きな大学生の日常

ふつうの大学生のふつうの日常です。

升田幸三『王手』

 美がふんだんにあるというのに、こちらは退屈し、絶望している。しかし、美に絶望し退屈している者こそほんとうの芸術家なんだけれど。」

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升田幸三『王手』。メモ。

#一途がいい
「ぼくらのほうでも伸びてくるのは、将棋ひと筋というか、一途な人が伸びてくる。伸びてきてある程度にくると、政治、経済、社会、いろんなことを解釈するようになるが、それはやはり、修行時代に一途なひとに多い。」


#観察
「ぼくは小さいときから、動物でも人間でも、なにかしよるところを観察するのが好きでした。」


#最後は人間
「将棋とは限りませんよ。絵にしろ、書にしろ、刀にしろ、そうです。科学的、数学的なものが基本になっておる将棋ではありますが、行きつくところは、その人の心、人間にある。そしてその味がみごとに開花したとき、これが最高の芸術だろうと、私は思っております。」


#俗気
「凡質凡器ではあるんだけれど、生まれたままのそれではなく、ねりにねって修練されたあとの"凡"ですね。いったんアクぬけしたあとの"凡"、これが最高。」


#理解度
「どの道でも、名人の境地に達すると、自分の専門以外のことでも、だいだい理解ができるようになるもんです。将棋を指すから刀がとげるとか、大工ができるとかいうもんじゃない。理解度がある。」

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王手 (中公文庫)

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