マティスが好きな大学生の日常

ふつうの大学生のふつうの日常です。

紀野一義『「法華経」を読む』

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『「法華経」を読む』。メモ。

『肯定、肯定、絶対肯定の世界』

『私はこの頃、法華経や大無量寿経華厳経は、「イメージことば」(絵のあることば)で書かれたものだと考えるようになった。』

『クチャ人によってわれわれの読む妙法蓮華経は翻訳された。そのイメージは、インドのそれではなく中央アジアのそれである。稲の穂が輝き、梨の花、桃の花、杏の花が咲き乱れる国である。その風景は、日本のそれと大して変わりはない。繊細にして華麗な風物である。そんな中から、われわれの妙法蓮華経のイメージは創り出されていったのである。』

『過去の仏である多宝如来と現在の仏である釈迦如来とがひとつになった時、理念(ロゴス)を代表する多宝如来と、イメージを代表する釈迦如来とが一つの坐に並ぶ姿は、ロゴスを司る左脳と、イメージを司る右脳とが相並んで大脳を形作っているのを思わせる。
 今イメージ脳にとりつかれている私にとっては何でもそんな風に見えるのかも知れないが、論理や言語を司る左脳も大切なら、イメージ記憶や直観や芸術を司る右脳もまた大切で、その両者のバランスのとれたところにさとりがあると私は考えているので、「見宝塔品」の象徴的な世界は忘れられないのである。』


目 次
まえがき

第一章 羅什讃頌
 1-イメージで書かれた法華経
 2-賢治と中央アジア
 3-翻訳者・羅什の故里
 4-羅什の生涯
 5-流れるごとき名訳
第二章 オペラ白蓮花の序曲
 1-七百年ぐらい、ついせんころ
 2-芸術的な大乗経典の創作
 3-法華経の序曲
 4-「太陽が出ると、その枝は光ります」
 5-あっという間に怨みを捨て
第三章 光は東方を照らす
 1-人生が何を私に期待しているか
 2-山も川も人も花も、すべて光明
 3-山の中に隠れてしまった男
 4-額の光っている男はいないか
第四章 生かされて生きる
 1-何か難解難入なのか
 2-過去のことをひとつひとつ思い出しながら
 3-ゆいぶつよぶつ的人間について
 4-一大事因縁のゆえに
第五章 会うべき人についに会う
 1-壮大な一元論
 2-父を捨てた子
第六章 あっというまに信じてしまう
 1-智と禅
 2-あっというまに信じてしまう
 3-六祖出家の因縁
第七章 仇敵も、女人も、すばらしい
 1-ええなあ! ええなあ1
 2-強敵が人をば善く成しけるなり
 3-八歳の竜女が仏になる
第八章 堪える人々
 I-我、身命を愛せず
 2-地涌の菩薩として生きる
第九章 永遠のいのち
 1-ことごとく皆、恋慕を懐いて
 2-クロス・エンカウンター
 3-自己が、自己を、自己する
 4-常懐悲感・常在霊鷲山
第十章 すさまじき楽天主義
 1-我、深く汝らを敬う
 2-ぶち殺したい男はいないか
 3-すさまじき男

終わりに―風の吹き過ぎるごとく生きる

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「法華経」を読む

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