マティスが好きな大学生の日常

ふつうの大学生のふつうの日常です。

そんなに日本人がお嫌いですか。竹岡広信『ドラゴン・イングリッシュ 基本英文100』。

 竹岡広信さんの『ドラゴン・イングリッシュ 基本英文100』のp.166に「『誰が誰に伝えるか』を意識しないで文を書くことは、不可能なだけでなく意味がない」と書いてある。ということは当然、竹岡さんは「誰が誰に伝えるか」を意識してこの本を書いたのだろう。でなければ「意味がない」のだから。そしてこの場合は、竹岡広信 ( 日本人 ) が、英語を勉強したい日本人に書いているということになるだろう。しかし、それにしては例文がひどすぎる。例えば052番の例文をみてみよう。

052.ヨーロッパ旅行中、どこの国に行っても多くの日本人旅行者に出会うのでうんざりしました。< While traveling in Europe, I was disappointed that wherever I went, there were many Japanese tourists. >

 さて、この文を日本人が言う ( あるいは書く ) と、ヨーロッパに旅行している日本人に出会うとうんざりしてしまうヨーロッパ旅行中の日本人、という簡単な自己矛盾 ( あるいは自己嫌悪 ) に陥ってしまう。そして読者に残るのは、著者の日本人を見下す意識だけということになる。とにもかくにも、出会うとうんざりしてしまうような文章なのだ。他にもこの種の例文がたくさんある。

005.日本人は、エレベーターや信号待ちだと、わずか30秒でいらいらし始める。< When waiting for the elevator to come or the traffic light to change, most Japanese people become irritated in only thirty seconds. >

073.日本人観光客の中には、非常識にも多額の現金をズボンの後ろのポケットに入れて持ち歩く者がいる。< Some Japanese tourists lack common sense and carry a lot of cash in their backpockets. >

 etc.

 最後に、竹岡さんのような人にじっくり読んでもらいたい文章を偶然にも見つけたので、引用して終えたい。

077.英語を話せさえすれば国際人になれると勘違いしている日本人が多いのは残念だ。< It is a pity that many Japanese people mistakenly believe that they have only to speak English to be internationallyーminded. >



ドラゴン・イングリッシュ基本英文100

ドラゴン・イングリッシュ基本英文100