マティスが好きな大学生の日常

ふつうの大学生のふつうの日常です。

フーコー『Arch. Sav.』についてのメモ。

フーコー・コレクション 5 性・真理』の編者解説に書いてある話。



『言葉と物』を書き終えたフーコーは自分自身に向けて「方法序説」を書いた。1966年か1967年の夏チュニジアでの休暇中に数週間で書き下ろされた。全体で335頁。A4のタイプ用箋にブルー・ブラックの万年筆で表と裏に清書されている。フーコー研究者にしか知られていない、いつ公刊されるかも分からない本。厚紙を二つ折りにしたフランス式の茶色のファイルには、鉛筆書きで「Arch. Sav.」と記されている。


 まったく自分自身に向けて書き始められた自分の方法を問う企て、その冒頭でフーコーは書いている。自分は「自分の仕事のちょうど中点」に差しかかっているのだ、「自分がやろうとしてきたことが何であるのか語るには十分進んできた」し、「将来の計画を描くにはどのくらいの時間が残されているのかを見通しうる」地点に達してもいる、「何しろもう四十歳なのだから」と。

 そして、かつて自分の著作のなかで「経済や文法や医学の本を扱ったように」、自分の著作を「万有図書館の書架に置かれた何千という書物と同列に並んだ書物」として扱うのだと。

フーコー・コレクション〈5〉性・真理 (ちくま学芸文庫)

フーコー・コレクション〈5〉性・真理 (ちくま学芸文庫)