マティスが好きな大学生の日常

ふつうの大学生のふつうの日常です。

昔住んでいた家のこと。

以前暮らしていた場所のことを、何かにつけふと思い出す。どんな家に住んでいたか、近辺にどんなものがあったか、そんなことを。


今日も思い出していた。


たとえばゴシック風の土台の上にバロック風の家が建った、変な家が多かった場所のことを。



一部屋しかなくて、屋根裏からひっぱり出してきたようなほこりくさい家具で足の踏み場もなかった。ソファがひとつに、いくつかのむくむくの椅子、それらは変てこな色あいの赤いビロード張りで、いやにちくちくして、まるで暑い日に電車に乗っているような気がした。



でも、大好きな部屋だった。





人は住んでしまえば、きっとどんなところでも好きになってしまうのだ。そこがアフリカの掘っ立て小屋であれ、なんであれ。