マティスが好きな大学生の日常

ふつうの大学生のふつうの日常です。

【読書】並川孝儀『ブッダたちの仏教』

並川孝儀『ブッダたちの仏教』。 題名から分かるとおり、仏教とは「ゴータマ・ブッダただ一人の仏教」ではなく「ブッダたちの仏教」である、ということが本書の主張だ。そもそもブッダとは「目覚めた人」という意味であり、初期経典ではそのような意味で使わ…

斎藤慶典『「東洋」哲学の根本問題あるいは井筒俊彦』

本書は「井筒俊彦の哲学」を「井筒俊彦の精神」によって乗り越えていく本だ。 井筒俊彦は三十数ヶ国語を操れたとも言われる語学力をいかして、西洋を超える「東洋」哲学をつくろうとした。その過程で彼は古今東西の文献を原典で読み解き、そしてすべてを包み…

西部進『保守の真髄 老酔狂で語る紊乱』

西部進『保守の真髄』を読む。 シュペングラーの『西洋の没落』についての話に興味を持った。 渡部昇一は『西洋の没落』を完全に誤読して、「シュペングラーの教え」は「西洋の没落に取って代わって東洋の興隆が始まる」ことを予言した書物だとした。それに…

池上彰『高校生からわかる原子力』

池上彰『高校生からわかる原子力』を読む。 アメリカとロシアが両方とも核兵器を持ってからの両国の駆け引きの話が書いてある「第3講 核開発競争始まる」がおもしろかった。 もし相手の国が先に核ミサイルで攻撃を仕掛けてきたら、直ちに報復する。そうする…

山本義隆『福島の原発事故をめぐってーーいくつか学び考えたこと』

山本義隆『福島の原発事故をめぐって』は2011年8月25日に発行された。著者の山本義隆は東京大学の理学部物理学科博士課程を中退し、その後は科学史を在野で研究している。刊行時は駿台予備学校勤務。 本書の原発批判のなかで一番興味深かったのは、核爆弾や…

落合陽一『魔法の世紀』

落合陽一さんの『魔法の世紀』の主張は、本文に引用されているアイバン・サザランドとフリードリヒ・フォン・シラーの言葉に集約されていると思う。 「自然は、その物質的な初源から無限の展開へと序曲を奏でている。物質としての束縛を少しずつ断ち切り、や…

オリヴァー・サックス『タングステンおじさん 化学と過ごした私の少年時代』

オリヴァー・サックスの『タングステンおじさん 化学と過ごした私の少年時代』を読んでいて気になった、ヴィクトリア朝時代の化学文化についてのメモ。 「ヴィクトリア朝時代には、人々が化学に熱烈な興味を抱いた。多くの家庭には、シダやステレオスコープ…

ニーチェ『この人を見よ』Ⅱ

ニーチェ『この人を見よ』を再読する。ブログで確認すると、初めて読んだのは 2017 年 3 月 1 日で、335 日前のこと。2 度目でも面白い。 メモ。 ……ところで人間の出来のよさは、根本的にはどこで見わけられるのか!出来のよい人間は、われわれに快楽をあた…

小澤征爾×村上春樹『小澤征爾さんと、音楽について話をする』

小澤征爾×村上春樹『小澤征爾さんと、音楽について話をする』に載っている、小澤征爾とマーラーの出会いの話。 学生のとき同室だった男がマーラーの一番と五番を勉強していた。彼に楽譜を見せてもらい、そのとき初めてマーラーに出会った。「オーケストラと…

丹羽宇一郎『死ぬほど読書』

丹羽宇一郎『死ぬほど読書』に載っていた面白そうな本のメモ。 1冊目。 丹羽さんがアメリカ駐在時代、大豆穀物を扱う部署に属していたので読んだアメリカ農業の本『アングリカルチャー・イン・ザ・ユナイッテド・ステイツ : ア・ドキュメンタリー・ヒストリ…

岡本太郎「すさまじい美学について」in『世界美術への道』

凡質凡器ではあるんだけれど、生まれたままのそれではなく、ねりにねって修練されたあとの"凡"ですね。いったんアクぬけしたあとの"凡"、これが最高。」ーーーーーーーー□ 岡本太郎 ( おかもとたろう ) 1911ー96年。父は漫画家・岡本一平、母は作家・岡本か…

升田幸三『王手』

美がふんだんにあるというのに、こちらは退屈し、絶望している。しかし、美に絶望し退屈している者こそほんとうの芸術家なんだけれど。」ーーーーーーーμ升田幸三『王手』。メモ。#一途がいい 「ぼくらのほうでも伸びてくるのは、将棋ひと筋というか、一途な…

岡本太郎『日本の伝統』

ハイテク機器など使わない議論、森の中を散歩しながらの思索、美しさに対する感性を武器にした研究、これらの価値については一歩もゆずる気はない。ーーーーーーμ 岡本太郎『日本の伝統』。メモ。「美がふんだんにあるというのに、こちらは退屈し、絶望して…

深谷賢治『数学者の視点』

A が正則局所環なら任意の p ∈ Spec A について局所化 Ap は正則局所環である。』ーーーーーーμ深谷賢治『数学者の視点』。メモ。 数学の研究を単調な作業の繰り返しにしてしまうことは、時として堕落でさえある。数学で発見にたどり着く道は、多くの場合、…

2018年1月5日から1月8日までの読書記録。

2018年 ( 日付は読み終わった日 )1月6日岡本裕一朗『いま世界の哲学者が考えていること』 岡本裕一朗『いま世界の哲学者が考えていること』 - マティスが好きな大学生の日常1月7日松岡正剛『遊学Ⅰ』 紀野一義『「法華経」を読む』 紀野一義『「法華経」を読…

後藤四郎『可換環論の勘どころ』

風の吹き過ぎるごとく生きるーーーーーーμ『可換環論の勘どころ』からのメモ。 『さて、これまでイデアル論を中心にしながら環構造の基本 (勘どころ) を述べてきたが、現代可換環論をより広く理解して先に進むには、どうしても加群論を避けて通ることができ…

紀野一義『「法華経」を読む』

………。」ーーーーーーμ『「法華経」を読む』。メモ。『肯定、肯定、絶対肯定の世界』『私はこの頃、法華経や大無量寿経や華厳経は、「イメージことば」(絵のあることば)で書かれたものだと考えるようになった。』『クチャ人によってわれわれの読む妙法蓮華経…

岡本裕一朗『いま世界の哲学者が考えていること』

ーーーーーーー 岡本裕一朗『いま世界の哲学者が考えていること』。メモ。 21世紀の哲学のトレンド3種。 1#自然主義的転回 ( 認知科学的に「心」を考える ) 2#メディア・技術論的転回 ( コミュニケーションの土台となる、媒体・技術から考える ) 3#実在論的…

2018年1月1日から1月5日までの読書記録。

2018年 ( 日付は読み終わった日を意味する ) 1月1日 山形浩生『新教養主義宣言』 後藤和智『おまえが若者を語るな!』 森田真生『数学する身体』1月2日 岡潔『春宵十夜』 岡潔『春宵十夜』 - マティスが好きな大学生の日常 石黒浩『人間とロボットの法則』1…

多木浩二『ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」精読』

ヴァルター・ベンヤミン略年譜 ( 著書からの引用 )。 1892年 ベルリンの富裕なユダヤ人美術商の家に生まれる。 1912年~ フライブルク大学、ベルリン大学などに学ぶ。 1919年 ベルン大学で「ドイツ・ロマン主義における芸術批評の概念」で博士号取得。 1925…

そんなに日本人がお嫌いですか。竹岡広信『ドラゴン・イングリッシュ 基本英文100』。

竹岡広信さんの『ドラゴン・イングリッシュ 基本英文100』のp.166に「『誰が誰に伝えるか』を意識しないで文を書くことは、不可能なだけでなく意味がない」と書いてある。ということは当然、竹岡さんは「誰が誰に伝えるか」を意識してこの本を書いたのだろう…

岡潔『春宵十夜』

岡潔。経歴。 1901年大阪生まれ。京都帝国大学卒業。フランス留学を経て、帰国後、広島文理科大学、北大、奈良女子大で教鞭をとる。後年、多変数解析関数論の分野における超難題「三大問題」を解決し、数学者としてその名を世界に轟かせた。1960年に文化勲章…

齋藤勝裕『毒の科学』

齋藤勝裕さんの『毒の科学』に衝撃的な話が書いてあった。 2007年、アメリカで水飲みコンクールが行われ、28歳の女性が7,5l飲んで準優勝した。女性は家に帰ると気分が悪いといって病院に運ばれ、死亡した。死因は「水中毒」によって脳が腫れ、呼吸コントロー…

小谷野敦『面白いほど詰め込める勉強法 究極の文系脳をつくる』

■酒は飲まない 「というわけで、ほかの、大学教授とか文筆家に比べても、私の自由時間は厖大なものになるので、その分勉強が出来るということにもなる」「酒好きで大成しない学者というのは多い。酒さえ呑まなければ、もう少しなんとかなったろうにと思う。…

佐々木閑・宮崎哲弥『ごまかさない仏教 仏・法・僧から問い直す』

佐々木閑さんと宮崎哲弥さんの対談本『ごまかさない仏教』の中で、一番気に入った文章のメモ。「宮崎 : 私は仏教学者ではなく、一仏教者、仏教の信徒の一人に過ぎません。日々の糧を摂るように、空気を吸い、水を飲むように、毎日仏教を心身に入れる。生きる…

宮坂英一『ドイツ語 初歩の初歩』

今日からドイツ語の勉強をはじめることにした。 フランス語を勉強しはじめたときに使ったのと同じシリーズの入門書を買った。『ドイツ語 初歩の初歩』 今日知ったこと。 ・ドイツ語には、日本語の「てにをは」にあたる格というものがある。・Danke schön. CD…

フランス語のための英語学習。

フランス語は英語との相違を考えると理解が進むことが多いので、今日は英文法の復習をしている。 泉忠司さんの『英文法完全制覇 基礎体力編』に、英語において、走り込みや筋トレにあたる部分がリストアップされている。そのリストのフランス語の類似を考え…

フランス語の電子辞書を買う。

私のフランス語学習はだいぶ進み、電子辞書が無いと不便だなぁ、と思うことが多くなってきた。 今日は火曜日。今学期は火曜日に授業が無いので、今日、電子辞書を買いに行くことにした。 家電屋さんに行って、店員さんに聞いてみると、フランス語の電子辞書…

フランス語の動詞 aller と venir 。

・まずは活用 aller「行く」 je vais tu vas il va elle va nous allons vous allez ils vont elles vontvenir「来る」 je viens tu viens il vient elle vient nous venons vous venez ils viennent elles viennent・近接未来 一般に動詞 aller に不定詞が…

フランス語の名詞の性の見分け方。

今日も少しフランス語の勉強。名詞の性を見分ける便利そうな公式を見つけたのでメモ。 ・語尾が以下の場合は男性名詞 age isme ment eur f ien er ier 例 dommage , égoïsme , sentiment , vendeur , veuf , Parisien , boulanger , cuisinier .・語尾が以下…