マティスが好きな大学生の日常

ふつうの大学生のふつうの日常です。

アルフォースの『複素解析』を買う。

 アルフォースの『複素解析』を買った。古本屋さんで見つけて、目次みたら面白そうだったから、買った。4000円。


ラース・ヴァレリアン・アールフォルス - Wikipedia


Lars V. Ahlfors
『COMPLEX ANALYSIS』

Contents

chapter 1 complex numbers
1 the algebra of complex numbers
1.1 arithmetic operations
1.2 square roots
1.3 justification
1.4 conjugation, absolute value
1.5 inequalities
2 the geometric representation of complex numbers
2.1 geometric addition and multiplication
2.2 the binomial equation
2.3 analytic geomety
2.4 the spherical representation

chapter 2 complex functions
1 introduction to the concept of analytic function
1.1 limits and continuity
1.2 analytic functions
1.3 polynomials
1.4 rational functions
2 elementary theory of power series
2.1 sequences
2.2 series
2.3 uniform convergence
2.4 power series
2.5 abel's limit theorem
3 the exponential and trigonometric functions
3.1 the exponential
3.2 the trigonometric functions
3.3 the periodicity
3.4 the logarithm

chapter 3 analytic functions as mapping
1 elementary point set topology
1.1 sets and elements
1.2 metric spaces
1.3 connectedness
1.4 compactness
1.5 continuous functions
1.6 topological spsces
2 conformality
2.1 arcs and closed curves
2.2 analytic functions in regions
2.3 conformal mapping
2.4 length and area
3 linear transformations
3.1 the linear group
3.2 the cross ratio
3.3 symmetry
3.4 oriented circles
3.5 families of circles
4 elementary conformal mappings
4.1 the use of level curves
4.2 a survey of elementary mappings
4.3 elementary reimann surfaces

chapter 4 complex integration
1 fundamental theorems
1.1 line integrals
1.2 rectifiable arcs
1.3 line integrals ad functions of arcs
1.4 cauchy's theorem for a rectangle
1.5 cauchy's theorem in a disk
2 cauchy's integral formula
2.1 the index of a point with respect to a closed curve
2.2 the integral formula
2.3 higher derivatives
3 local properties of analytical functions
3.1 removable singularities. taylor's theorem
3.2 zeros and poles
3.3 the local mapping
3.4 the maximum principle
4 the general form of cauchy's theorem
4.1 chains and cycles
4.2 simple connectivity
4.3 homology
4.4 the general statement of cauchy's theorem
4.5 proof of cauchy's theorem
4.6 locally exact differentials
4.7 multiply connected regions
5 the caluculus of residues
5.1 the residue theorem
5.2 the argument principle
5.3 evaluation of definite integrals
6 harmonic functions
6.1 definition and basic properties
6.2 the mean-value property
6.3 poisson's formula
6.4 schwarz's theorem
6.5 the reflection principle

chapter 5 series and product drvelopments
1 power series expansions
1.1 weierstrass's theorem
1.2 the taylor series
1.3 the laurent series
2 partial fractions and factorization
2.1 partial fractions
2.2 infinite products
2.3 canonical products
2.4 the gamma function
2.5 stirling's formula
3 entire functions
3.1 jensen's formula
3.2 hadamard's theorem
4 the reimann zeta function
4.1 the product development
4.2 extension of ζ(s) to the whole plane
4.3 the functional equation
4.4 the zeros of the zeta function
5 normal families
5.1 equicontinuity
5.2 normality and compactness
5.3 arzela's theorem
5.4 families of analytic functions
5.5 the classical definition

chapter 6 conformal mapping. dirichlet's problem
1 the families mapping theorem
1.1 statement and proof
1.2 boundary behavior
1.3 use of the reflection principle
1.4 analytic arcs
2 conformal mapping of polygons
2.1 the behavior at an angle
2.2 the schwarz-christoffel formula
2.3 mapping on a rectangle
2.4 the triagle functions of schwarz
3 a closer look at harmonic functions
3.1 functions with the mean-value property
3.2 harnack's principle
4 the dirichlet problem
4.1 subharmonic functions
4.2 solution of dirichlet's problem
5 canonical mapping of maltiply connected regions
5.1 harmonic measures
5.2 green's function
5.3 parallel slit regions

chapter 7 elliptic functions
1 simply periodic functions
1.1 representation by exponentials
1.2 the fourier development
1.3 functions of finite order
2 doubly periodic functions
2.1 the priod module
2.2 unimodular transformations
2.3 than canonical basis
2.4 general properties of elliptic functions
3 the weierstrass theory
3.1 the weierstrass ρ-function
3.2 the functions ζ(z) and σ(z)
3.3 differential equation
3.4 the modular function λ(τ)
3.5 the conformal mapping λ(τ)

chapter 8 global analytic functions
1 analytic continuation
1.1 the weierstrass theory
1.2 germs and sheaves
1.3 sections and reimann surfaces
1.4 analytic continuations along arcs
1.5 homotopic curves
1.6 the monodoromy theorem
1.7 branch points
2 algebraic functions
2.1 the resultant of two polynomials
2.2 definition and properties of algebraic functions
2.3 behavior at the critical points
3 picard's theorem
3.1 lacunary values
4 linear differential equation
4.1 ordinary points
4.2 regular singular points
4.3 solutions at infinity
4.4 the hypergeometric differential equqtion
4.5 reimann's point of view


Complex Analysis

Complex Analysis

栗原康『現代暴力論 「あばれる力」を取り戻す』

 副島さんのニーチェ本でおすすめされていた栗原康さんの『現代暴力論』を読む。

 すごくドライブ感のある本で、そしてわがままな本だった。著者の栗原さんはアナキストを研究しているらしい。

 アナキストは欲望の塊だ。あれもしたい、これもしたい。もっとわがままに。でも禁止されている。抑圧されている。監視、されている。駅を歩いているだけで警官に声をかけられた。職務質問。いやだ。かばんのなかを見せることぐらいあたりまえになっている。おかしい、さからいたい。もっと自由にいきたい。あばれたい。権力にあらがいたい。国家なんていらない。もっともっとあばれたい。暴力をふるいたい。暴力に、酔いたい。みんなで騒ぎたい。はたらかないで、たらふくたべたい。


副島隆彦『ニーチェに学ぶ「奴隷をやめて反逆せよ!」まず知識・思想から』

 副島隆彦さんの『ニーチェに学ぶ「奴隷をやめて反逆せよ!」まず知識・思想から』を読んだ。


 ヒエロニムス・ボッシュの「この人を、見よ」、クリストフォロ・デ・プレディスの「天球について」、チュニジアのモザイク画、ジョン・コリア、などの画をニーチェ思想を理解する上で重視しているのが面白いとおもった。


ニーチェ『この人を見よ ( 光文社古典新訳文庫 )』 - マティスが好きな大学生の日常



ニーチェに学ぶ「奴隷をやめて反逆せよ! 」―まず知識・思想から

ニーチェに学ぶ「奴隷をやめて反逆せよ! 」―まず知識・思想から

恩田陸『六番目の小夜子』

 学校という容れ物は、毎年卒業生を送り出し、新入生を迎い入れる。
 そして、その容れ物自体は、形を変えることもなく、同じところにずっと存在し続ける。

 その閉塞された空間の中で、同じ歳の多感でフラジャイルな高校生達が、ずらりと机を並べ、その不自然さになんの疑問も持たずに、受験勉強をし、行事をこなして、毎日を過ごしている。

 進学校ではごくありふれたつまらない光景なのかもしれないが、この学校の彼らにだけは、なんだか訳のわからないカンフル剤みたいな怖い伝説が吹き込まれる。
 学校という容れ物に脈々と伝え続けられている謎につつまれた小夜子伝説。


 3年に一度小夜子は選ばれる。

 小夜子を受け入れた者は、始業式のあさ、真っ赤な花を因縁の花瓶に活けて、意思表示をしなくてはならない。
 そして、自分が小夜子であることを、けっして人に悟られてはいけない。

 文化祭の日、小夜子は、とんでもない何かを起こす。

 小夜子が文化祭で成功すると、その年は吉となり、受験も成功するらしい。
 しかし、もし失敗すると、恐ろしいことが起こるらしい……?!

 小夜子は、誰が選ぶのか?
 何のために選ばれるのか?
 文化祭でいったい何が行われるのか?
 何しろ3年に一度のことなので、在校生は誰もしらない。そのハズなのに、噂だけは、学校中に駆け巡り、かえって恐怖だけが響き渡る。

 いよいよ、今年は、六番目の小夜子が選ばれる。



六番目の小夜子 (新潮文庫)

六番目の小夜子 (新潮文庫)

フーコー『Arch. Sav.』についてのメモ。

フーコー・コレクション 5 性・真理』の編者解説に書いてある話。



『言葉と物』を書き終えたフーコーは自分自身に向けて「方法序説」を書いた。1966年か1967年の夏チュニジアでの休暇中に数週間で書き下ろされた。全体で335頁。A4のタイプ用箋にブルー・ブラックの万年筆で表と裏に清書されている。フーコー研究者にしか知られていない、いつ公刊されるかも分からない本。厚紙を二つ折りにしたフランス式の茶色のファイルには、鉛筆書きで「Arch. Sav.」と記されている。


 まったく自分自身に向けて書き始められた自分の方法を問う企て、その冒頭でフーコーは書いている。自分は「自分の仕事のちょうど中点」に差しかかっているのだ、「自分がやろうとしてきたことが何であるのか語るには十分進んできた」し、「将来の計画を描くにはどのくらいの時間が残されているのかを見通しうる」地点に達してもいる、「何しろもう四十歳なのだから」と。

 そして、かつて自分の著作のなかで「経済や文法や医学の本を扱ったように」、自分の著作を「万有図書館の書架に置かれた何千という書物と同列に並んだ書物」として扱うのだと。

フーコー・コレクション〈5〉性・真理 (ちくま学芸文庫)

フーコー・コレクション〈5〉性・真理 (ちくま学芸文庫)

ニーチェ『この人を見よ ( 光文社古典新訳文庫 )』

 ニーチェ『この人を見よ――人はどのようにして自分になるか』メモ。

【目次】
◎なぜ私はこんなに賢いのか
◎なぜ私はこんなに利口なのか
◎なぜ私はこんなに良い本を書くのか
◎なぜ私は運命であるのか




【抜き書き】

●私の使命は大きく、私の同時代人たちは小さい。そのアンバランスのせいで、私の言葉には耳も傾けられず、私の存在すら認められていない始末なのだ。私は誰からも借金をせず、自分の資金だけで生きているのに。


●私は、たとえば、こけおどしの張り子の虎などではない!


●誤りとは、盲目のことではない。誤りとは、臆病のことなのだ。認識における成果と前進はすべて、勇気から生まれる。自分に対する厳しさから生まれる。自分に対する清潔さから生まれる。


●嵐をもたらすのは、もっとも静かな声だ。鳩の足で歩いてくる思想が、世界を動かす。


●私はしゃべり方が違うだけでなく、人間が違うのだ。


●もしも私がなにかの達人になったのなら、それはパースペクティブを切り替えること、価値を切り替えること、これである。


●私には理解できないことだが、ユリウス・カエサルが私の父であるかもしれない。


●私が無神論に親しんでいるのは、考えた結果では絶対にない。ましてや出来事として経験したわけでもない。私の本能では無神論は当然なのだ。私はあまりにも好奇心が強く、あまりにも質問するのが好きで、あまりにも傲慢なので、大雑把な答えに満足できないのだ。神というのは、大雑把な答えである。われわれ考える人間にとっては、まずい料理である。


●選び抜かれた耳の持ち主に、ひとこと言っておこう。私がそもそも音楽に何を望んでいるか。10月の午後のように、晴れやかで、深いこと。自分をもっていて、奔放で、優しいこと。卑劣だが優雅で、小柄の可愛い女であること。


ショパンを残せるなら、ほかの音楽は全部捨ててもいい。


●私には涙と音楽の区別がつかない。


●私はもう言葉などではなく、稲妻でしゃべるような高みにいる。


●哲学者とは、すべてを危険にさらす爆薬だ。


●私の書くものは、道徳の頭上をダンスしながら越えていく。


この人を見よ (光文社古典新訳文庫)

この人を見よ (光文社古典新訳文庫)

大澤真幸『不可能性の時代』

 大澤真幸『不可能性の時代』メモ。

 1997年に起きた、神戸市須磨区での連続児童殺傷事件。犯人は、犯行声明を通じて、自らを「酒鬼薔薇聖斗」と名乗った。彼は14歳だった。彼は犯行日記とも呼ぶべき手記を書いており、それによると一連の犯行は「バモイドオキ神」なる私的な神への儀式であった。

 この事件に対する大澤真幸の推理が冴えわたっている。


 一つだけ書き留めておくにする。

 「バモイドオキ」という名は「バイオ・モドキ」のアナグラムであろう ( !! ) 。彼は人間が本当に死ぬのか、生命なのか、バイオなのか知りたかったのだ。こいつら偽物だ、こいつらモドキじゃないのか?ゆえにこの殺人は生物学的実験なのだ。





 「リスク社会」の社会学的定式化についてのメモ。


 どのような視点から捉えても「救済」や「希望」の可能性を見出すことができない社会システム。このような社会システムを分析するための概念が社会学にはある。ウルリッヒ・ベックによって提唱された「リスク社会」なる概念がそれである。

 リスク社会とは何か?リスクはとりたてて現代に現れたものではなく、伝統社会にもあふれていたのではないか?たとえば自然災害の脅威はリスクではないのか?そうではない。そのことを理解するためには<リスク>と<危険>との相違を把握しておかなくてはならない。ニクラス・ルーマンがとくに強調していることだが<リスク>は選択・決定との相関でのみ現れる。<リスク>は選択・決定に伴う不確実性 ( の認知 ) に関係しているのだ。<リスク>とは何事かを選択したときに、それに伴って生じると ( 認知 ) された不確実な損害のことなのである。それゆえ伝統的な社会において自然災害は<リスク>ではない。それらは、自らの選択の帰結とは認知されていないからである。とすれば、リスクが<リスク>となるのは、社会秩序を律する規範やその環境が人間の選択の産物であるとの自覚が確立した近代以降だということになる。自然すらも社会がコントロールすべき環境だと認知されたときはじめて自然災害は<リスク>となる。

 だから<リスク>はアンソニー・ギデンズが近代の本質的な特徴として挙げている「再帰性」を必要条件としている。どのような行為も規範を前提にしている。ギデンズによれば近代社会においてはその規範への反省的・再帰的な態度が浸透し、常態化している。すなわち規範を「変えることができる or 変えるべきである」との自覚を前提にして、規範が不断にモニタリングされ修正や調整がほどこされるのが近代社会である。そして<リスク>は再帰的近代に至らなければ、ここかしこに見出されるような状態にはならない。実際「リスク」という語は近代社会になってから出現した語であり、その語源はイタリア語の「risicare」からきている。このイタリア語は「勇気をもって試みる」という意味であり、選択や決断にはリスクが常にすでに伴うことを暗示する。

不可能性の時代 (岩波新書)

不可能性の時代 (岩波新書)